本製品は光散乱性の強い物質内部を非侵襲的に検査したい場合に効果を発揮する側方照射型トランスイルミネーターでハイパワー赤色LED2個からの光を皮膚表面に密着照射し、隠れた血管を確認する構造になっております。 生体の構成物の配置・分布には個人差があり、皮膚組織の光学的性質(吸収、散乱、反射、屈折,等)も一定ではありません。それ故、適切な照射位置を見つける為に発光部が移動できることと発光部と表皮の密着性並びに光源の波長特性が大変重要になってきます。 生体組織に於ける光の伝播は主に散乱(scattering)により行われ、非常に拡散性(highly diffusive) が高いので、皮膚組織内部までより深く透過できる赤色LEDの冷光を血管の両側から皮膚表面に密着照射すると、その光が効果的に生体内部にまで透過・散乱し血管が見つけ易くなります。 この原理に基づき、2個のライトを血管が存在するであろうと思われる位置の皮膚上部に血管を跨ぐ様に密着照射させ、2個のライトの間に血管陰影が視認できるまで自由に移動できる前機種MK-03TLを更に進化させてMK-03TL Plusとして上市することとなりました。改良ヶ所は主としてLED光源を2mmx2mmx1.35mmのSMD-2型を採用したことと、従来のドーム型反射導光装置をより細いビームとして照射できる形状に変更し且つ皮フと発光部基板を繋ぐボトム・ベースを一体構造とすることにより赤色LED光源がより効率よく皮フ内部まで浸透できる様になった点です。 血管の深さ、大きさ、生体組織の構成物質等の違いにより、2個のライトの最適な照射間隔はさまざまですが統計的にクリアな陰影が得やすい間隔に繋ぎ板で設定されています。 繋ぎ板はネジで簡単に外す事が出来ますので任意の方法でのご使用も可能です。 尚、対象物が皮膚表面よりあまり深くないこと、脂肪組織が厚くないこと、ライトが皮膚にフィットした状態にできることが良質な陰影を得る為の条件となります。 ※実用新案登録済※ 点灯状態の発光部
発光部上部
発光部発光面(OFFの状態) 前機種に比べ光の射出口が小さく見えますが、皮膚内部に浸透する光量密度は
アップしており大人の方の血管確保にもご利用できます。 MK-03TL Plus 使用時
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